胆膵

膵・消化吸収研究班の研究内容をご紹介します

胆膵について

急性胆道感染症(胆管炎・胆嚢炎)・IgG4 関連硬化性胆管炎・原発性硬化性胆管炎・急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎等の胆膵良性疾患、胆膵癌をはじめとする様々な胆膵腫瘍に対して、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)関連手技、造影超音波を含む超音波内視鏡(EUS)関連手技を駆使してて診断・治療手技に取り組んでいます。代表的な取り組みについて、下記に挙げます。

急性膵炎・慢性膵炎

急性膵炎は近年死亡率が低下傾向にはありますが、重症例では多臓器不全(心不全、腎不全、呼吸不全、腸閉塞等)を合併するため、依然重症例では約 1 割の患者さんが死亡すると報告されています。 当院では高次医療機関として集中治療部と協力しながら腎不全に対する持続的血液ろ過透析(CHDF)や呼吸不全に対する人工呼吸器管理等、集学的治療を行うことで救命率向上を目指しています。
また急性膵炎の後期合併症である膵および周囲脂肪組織の壊死組織の集合体である被包化壊(WON)に対しては経消化管的ドレナージ、更に瘻孔を介して WON 内にたまった壊死物質を内視鏡で取り出す治療(ネクロセクトミー)にも取り組んでおり、より低侵襲に治療することが可能となっています。
慢性膵炎は様々な原因によって進行すると不可逆的な膵内外分泌機能低下を来たすため早期治療介入が重要です。2009 年に改訂された慢性膵炎診断基準では、慢性膵炎の早期段階である早期慢性膵炎の疾患概念が取り入れられ、慢性膵炎の早期診断による進行阻止が期待されています。当院では早期慢性膵炎の診断に有用である EUS による精査を積極的に行っています。また、進行例では有症状の慢性膵炎の場合は、膵管狭窄に対する内視鏡的膵管ステント留置術や膵石症に対する採石術、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)による治療を行っています。

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胆道閉塞(急性胆道感染症・腫瘍による胆道閉塞等)

 胆道閉塞に対して内視鏡的胆道ドレナージ術 or 採石術を行っております。診断・治療に関して他施設で難渋したケースをご紹介いただくケースも多く、通常の経乳頭的処置が難しい症例では、経口胆道鏡・経皮的ドレナージ・EUS 下の種々ドレナージ等を併用して集学的治療を行っております。また術後再建腸管症例では適宜小腸内視鏡(ダブルバルーン)を用いたドレナージも実施しております。

IgG4 関連疾患(自己免疫性膵炎含む)

わが国の指定難病に指定されている IgG4 関連疾患については超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)や ERCP による組織採取を行うことで病理学的診断を行うと共に、必要時には治療介入としてステロイド治療を行っております。病変が複数臓器に及ぶ場合があり、他科と緊密な連携をとりながら診療を行っております。

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胆膵腫瘍

胆膵がんは早期発見が難しく、完治が期待される治療法が外科的切除のみである一方治療に伴う侵襲が大きく、予後も不良であることから難治がんとして知られております。ここ数年の間に、新しい抗がん剤が膵がんへの適応を承認されたり、免疫チェックポイント阻害剤や、陽子線・重粒子線治療が認められたりと、治療法の選択肢が広がりつつあります。当院では腫瘍に対する組織採取から抗がん剤による化学療法、陽子線治療を含む放射線治療も可能です。また腫瘍組織を用いた遺伝子検査(遺伝子パネル検査)で、患者様それぞれに合わせた新たな治療選択肢を模索することも行っております。またそれ自体が悪性化のリスクであると共に膵発癌リスクの一つとして知られる膵嚢胞性腫瘍に対しても多数の症例でスクリーニング・経過観察を実施しております。稀少腫瘍として知られる膵神経内分泌腫瘍の治療に関して全国的にまだ導入施設の少ないペプチド受容体核医学内容療法(PRRT)も実施しております。

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