肝臓

肝臓研究班の研究内容をご紹介します

肝臓について

B型、C型肝炎の治療、非アルコール性脂肪肝(MASLD)の病態解明と臨床研究、肝細胞癌の発癌機構の解明、内科治療、特に化学療法に力を入れて研究を行っています。多くの治験に参加しており、学会活動も盛んに行っています。「臨床的に意義のある研究」を目指しています。

肝炎治療

C型肝炎はインターフェロンを使わない治療を積極的に行い、9割以上が治る時代になりました。
関連病院と協力して多施設共同研究を企画し、ウイルスが消えた後の患者さんがどのような経過を辿るかについて検討を行っています。また治療だけでなく、肝疾患拠点病院として患者さんの掘り起こしのため行政と協力した活動も行っています。
B型肝炎では近年化学療法などによる再活性化の予防が重要な課題となっています。院内の各診療科からの相談に応え、適切な介入指導を行っています。

肝臓

非アルコール性脂肪性肝疾患 (MASLD)

脂肪肝、特に肝硬変・肝癌に至る可能性のある脂肪肝炎は増加の一途を辿っています。当教室は日本で最も古くからこの分野を研究してきた教室の一つであり豊富なデータの蓄積があります。
関連病院と共同で脂肪肝患者に関する特徴や予後の臨床的検討、治療薬の治験への参加を行っています。脂肪肝の進行には遺伝子が関係することがわかっておりこの点に注目した研究も盛んに行っています。また肝硬変や肝癌を発症するマウスモデルにおいて肝臓の炎症、線維化、脂肪蓄積、発癌などの機序を解明すべく、研究を行っています。

肝臓

肝癌

最新治療補助機器を利用した安全かつ高度な肝癌治療を行っています。肝癌の状況に合わせた最適な治療を消化器外科、放射線科とも協議し提供しています。京都府立医科大学で導入された陽子線治療も放射線科と協力して運用しています。
過去10年間で著しく進歩した化学療法は、現在も日進月歩で治療成績も向上しています。新薬の開発や他の治療との組み合わせについても全国規模の共同研究を行い成績を発表しています。
これらの疾患以外にも多くの肝炎(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、薬剤性肝障害等)や肝疾患に関連するサルコペニア、糖尿病、脂質異常症にも積極的に取り組んでいます。

消化器内科学教室では
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当教室では入局者を随時募集しております。
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