追悼

 

令和7919日、当科講師 石川剛先生がご逝去されました。
教室員一同、謹んで哀悼の意を表し、ご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、先生の訃報に接し、深い悲しみと喪失の念に堪えません。

 

石川先生は、消化器内科医として臨床の第一線に立たれると同時に、消化器がん治療の牽引者として当科の診療を力強く導いてこられました。そのご尽力は診療にとどまらず、研究・教育の分野にも及び、生涯を通じて揺るぎない情熱を注がれました。後進の育成にも心血を注がれ、多くの医師・研究者が先生のもとから巣立ち、現在も国内各地で活躍しております。また、学生時代に野球で鍛えられた精神力とチームワークを大事にする姿勢は、先生の臨床姿勢にも色濃く反映されておりました。困難にあっても決して諦めず、周囲を鼓舞しながら粘り強く取り組まれる姿は、まさに現場を支える柱であり、その診療に対する姿勢は、闘病の折にも鮮明に示され、常に最善を模索しながら病と対峙されるお姿は、我々医療従事者にとっても範とすべきものでありました。

先生はご家族を何より大切にされ、家庭人としての誠実で慈愛に満ちたお姿は、周囲の者に安らぎと敬意を抱かせるものでありました。温厚で人情に厚く、誰からも愛されるお人柄であった一方、科学者としての高潔な信念を持ち、教室を牽引される姿には多くの教室員が深い敬意と憧憬の念を抱いておりました。学内外に広く交友を持たれ、その徳望は多くの人々に慕われておりました。惜しまれつつお見送りせねばならない現実に、教室員一同、哀惜の念に耐えがたい思いでいっぱいであります。

石川先生のご逝去により、教室は計り知れない損失に直面しておりますが、先生の志・情熱・知性を確かに受け継ぎ、教室の精神として未来へとつないでまいります。先生が思い描かれた、活気に満ち、多様性を尊重し合える教室の発展に向け、私たち一同、力を尽くす所存です。それこそが、先生のご遺志に応える最良の道であると信じております。

石川剛先生の安らかなご永眠を、心よりお祈り申し上げます。

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